第27章 夢の話し 朔間兄弟 _女の子の日注意あり_
「もう、公共の場であんなことをしては駄目ですよ?」
しっかり三人を注意して、ビーチパラソルへ戻る。零さんは凛月くんにあってすっかり元気になったらしく、ウォータースライダーについて行った。
「あ、あんずちゃん!!」
ビーチパラソルには、三人が戻ってきていたもの羽風先輩の手には、焼きそばのパックが。
「ほら、あんずちゃん。そこの売店で買ってきたんだ!……食べられそう?」
最後は小声で聞いてくれた。うん、そこの所すごく優しい。
「ありがとうございます。いただきますね。」
ありがたく受け取る。大神くんはすでに食べ終わったようで、食後のアイスなんか食べている。
「フー、しかしよぉ…吸血鬼ヤローはあんなにバテてたのにどこ行ったんだ?」
「さっき、凛月くんがいたの。」
それだけで納得したらしい。それ以上は何も言ってこなかった。
「あんず、肉を食え。強くたくましくなれ。」
「……ありがとう」
焼きそばの肉をほとんど私にくれてるんだけど……乙狩くんはいいのだろうか。
とかなんとか心配していたが彼の側にはすでに空っぽの焼きそばのパックが5個ほど転がっていた。
「お姉さまぁ~!!!ここにおられたのですね!!」
「ムグッ!!」
焼きそばを食べている途中に背中に衝撃が走った。どうやら司くんが突進してきたらしい。
「watersliderとはとても面白いのですね!!poolなんて初めて来ましたが、とても楽しいです!!」
私はポロリと箸を落とした。そして箸を握っていた手をお腹に移動させる。
衝撃がお腹に響くっ!!
「お、お姉さま!?お姉さま!?」
「ちょ、ちょっと!!あんずちゃん!!」
やばい……!大神くんにバレるっ!!
「おい………」
ホラ!!
「テメーが突進したから痛がってんじゃねーか!!」
全然違う何その解釈!?
思わず突っ込みそうになったがとりあえず鈍感で助かった……!