第26章 先輩の家 青葉つむぎ
記憶が飛んだので、後から宙くんがこの間にあったことを教えてくれた。
「………何やってんノ?」
夏目くんが怒りの色を体中から発してつむぎ先輩を殴りにかかった……らしい
宙くんが教えてくれたことなので、よく分からない色の説明が混ざっていた。
「え?え?何で怒ってるんですか?」
つむぎ先輩は夏目くんのパンチを受け止めてワタワタ。
「一発殴らせロ…!女の子連れ込んでお風呂とは良い身分だネ……!?」
「な、何ですか!?怖い!若い子怖い!!!と、というか!シャツ……上の服着させてください!!寒いです!」
「うるさイ、どうせ脱ぐつもりだったんでショ」
宙くんは何で夏目くんが怒ってるのか分からないと言っていたが、何となく分かってしまった私は真っ赤になったものだ。
夏目くんの馬鹿………!!
「ち、違います誤解です!見てくださいあの反応!!」
つむぎ先輩がこの時私を指さしたらしい。
宙くん曰く、
「キャアキャア!!やぁ~んもうキャアキャア先輩やぁ~ん!!!」
とか何とかそんな色を発して顔を真っ赤にして床に丸まっていたらしい。
…………本当だとしたら本当に恥ずかしい。
色で良かった。言葉に発してたらい今頃先輩に別れを切り出して夢ノ咲から去っている。
「…………シャツ、着た方が良いでしょう…?」
「……………さっさと着ロ」
「ひどい!!!」
と、いった感じで私が復活する頃には先輩は服を着て晩ごはんの準備も出来ていた。