第19章 思わず目を見開いた、あなたの正体 瀬名泉
「君はアリスじゃないでしょ?ほぉら、思い出して?」
帽子屋さんがクスクスと笑う。
「魔法の角砂糖には、魔法をとく魔法もかかってたんだよ。君は………ここにいちゃ駄目だよ。」
帽子屋さん…………泉先輩の、口調が変わった。
「…………………ウソ」
口調の後、姿も変わった。
「ほら、魔法がとけてきた。思い出した?」
彼はにこやかに笑う。
「私……………皆の所に、戻らなきゃっ…!」
「そう、それでいいんだ。さようなら………また会えて嬉しかったよ。ほら、聞こえる……?」
___ず_、_ッ!__あん__ず__!
________あんずッ!!!
「君を呼んでいるよ_____」
思わず目を見開いた、あなたの正体____
それは