第17章 君と私の関係やいかに 影片みか
『あんずちゃん、お話しがあるの。空き教室に来てちょうだいね。お姉ちゃんより。』
という手紙が靴箱の中に入っており、お話しって何だろう。また着せたいお洋服が~とかいうのかな。と空き教室に足を運んだら。
「か、影片くん!?」
「ごめんあんずちゃん!!俺って書いたら来てくれへんような気がしてっ……!!!」
そこにいたのはお姉ちゃんではなく影片くん。なるほど、まんまと騙された。
「う………。そ、それでお話しとは…?」
「えっと………!!俺、あんずちゃんがごめんって言った理由聞いてへんかったから……知りたいだけやねん。
………それに、これ以上なるちゃんやつむちゃん先輩悩ませたくないしなぁ…」
「え?」
「あ、いや何でもっ!」
後半はボソッと言ってたから聞き取れなかったけど、前半はよく聞こえた。
……どうしよう。そう来たか。何て答えたら良いんだろう。
「………突然だったから、私も混乱してて……考えまとまんないって言うか………。
付き合ってとか、初めて言われたし…………。付き合う?何それ~!?みたいな感じで………。
んで、何か…………そんなんでうん、お願いします!とか言っても失礼だよな~とか考えた結果…………先日お伝えした通りの答えに…」
こんなんで理解してくれたのだろうか。影片くんはしばらく黙っていたが、やがて口を開いた。
「そ、そうやないんや!!俺が聞きたいのは……。あんずちゃんは、俺をどう思ってるん!?」
「………はぃ!?」
「ただの隣のクラスの人か!?プロデューサーから見たただのアイドルか!?」
どう思ってる!?それはまた唐突な………。
「い、良い人だと思うよ…?」
「んあぁっ!もっと何かないん!?俺はめっちゃある!!
笑ってるとこかわいーなーとかあめちゃん舐めてる幸せそうな顔好きやなーとか!!」