第17章 君と私の関係やいかに 影片みか
その他にもたくさん言ってくれた影片くん。それだけ見てくれてたのは嬉しい、けども………。
影片くんをどう思ってるか!?確かに青葉先輩には気になる人って言ったけど……。気になるはどう説明したら良いんだ?
「……影片くんをどう思ってるかは置いといても……告白してくれたのは嬉しかったよ。」
「………せやったら、良いんやけど。……あー!でも気になる!やっぱ、つむちゃん先輩みたいな人がタイプなん!?眼鏡男子が良いん!?」
「な、何で青葉先輩が出てくるのよぉ…。それに中学の時は眼鏡なんてかけてなかったのよ!青葉先輩は眼鏡ない方が格好いいもん!!」
いったい私は何を叫び散らしてるんだ…?青葉先輩は恋愛的にアウトオブ眼中。どうしても先輩、という印象が強い。
「うーん………。影片くんは…付き合ってどうするの?」
「え?……そりゃ………手をつなぐ…とかやろ?」
……………………え?
「か…」
「…か?」
「……………かわいい」
「え!?」
え、何。めっちゃ発想かわいい。付き合って手をつなぐ?めっちゃかわいいんですけどどうしよう。
「馬鹿にせんといてやぁ!!聞いてきたんはそっちやろ!?」
「ごめーん。許して?」
いつしか青葉先輩に見せたテレビでやってたとびきり可愛いポーズでそう言ってみた。
「………………ま、またそういうかわいいことするやろあんずちゃんは…!せやから俺、好きで好きでしょうがなんいやんかぁっ!!」
「………っ!!!」
そんな必死の告白、ありですか。思わず何も言えなくなってしまった。
「………あのね、影片くん。」
「…何?」
「私………青葉先輩には話したけど、中学校の時彼氏がいたの。付き合って何するんだろう、って思ったら何もしなかったし……。
正直すごく寂しい感じしたの。付き合うってそんな感じなんだなぁって思ったらどうも一歩踏み出せないの。だから、付き合うはなしで………
友達以上、恋人未満でお願いしたいかな。」
私がそう言うと、影片くんはキョトンとした。
「友達以上恋人未満って………それこそ何するん?」
_______確かに。