第3章 これは・・・
「ただいまー」
古い家の引き戸を開けて、赤と紫の人達が入っていく。
なんか、歴史のある家に住んでんな。
さっきのおっさんも住んでんのかな。
「あれ。」
背後の声に驚いて振り向く。
「あ」
「さっきのカラ松ガール!どうした、やはり学校へ行きたくないのか?」
カラ松ガール?
「お前、もしかして俺を探してここまで?フッ・・・俺も罪な男だ。こんな少女まで魅了してしまうとは・・・」
おっさんはベラベラと喋り出す。
「俺に頼りたいんだろ?カラ松ガール。お前の気持ちは分かっているぞ。さ、家に上がれ。お前の悩み、俺がとことん聞いてやる!」
「おっさん・・・」
「俺はおっさんではなく、カラ松という。よろしくな。」
「カラ松のおっさん。」
「おっさんは余計だぞ、カラ松ガール。まあ、照れ隠しだということは分かっているがな。」
「からまっさん。気持ちわりぃ。」
とりあえずダッシュした。
「あ!カラ松ガール!」
おっさんはまた大声で叫んでいる。
「いつでも、待ってるぞー!」
いや、結構です。