第10章 六つ子が来た日
十四松さんと別れ、玄関を開ける。
オカーサンはパートに行ってるみたいだ。
部屋へ入り、ケータイを取り出す。
「あ、チョロ松さんからだ。」
「まつふぃーぬちゃんのお家って、椅子は何脚あるかな?畳だったらいいんだけど、テーブルだったら、人数分あるかと思って」
そっか、そんなこと考えてなかった。
「椅子は4脚しかないです」
「分かった。じゃあ、当日は僕らが自分達の椅子持ってくね。」
「大丈夫なんですか?」
「うん、軽トラで行くから大丈夫。駐車場近くにあるかな?」
「家の使って下さい。その日、親父いなくて1台分空くんで」
「ありがとう!」
チョロ松さんって、本当にしっかりしてんな。
大人だからかな・・・
いや、チョロ松さんだからだろうな。