第10章 六つ子が来た日
「まつふぃーぬちゃん!」
校門を出て、少し歩くと急に黄色いパーカーの人が現れた。
「あ、十四松さん?!」
「迎えに来たよ!」
「あざっす!」
十四松さんは鼻や膝小僧を赤くしている。
「十四松さん、ずっと待っててくれたんスか?」
「ううん!泳いでたよ!」
泳いでいたとは・・・?
よく分からないのでスルー。
「あー、離れた所で待っててもらってすいません。気遣わせて。」
「僕、まつふぃーぬちゃんが叱られるの嫌だから。」
十四松さんはやっぱり優しいな、そう思っていると、十四松さんは腕をくねくね動かし始める。
「見て!触手!」
すげー・・・この触手クオリティ高過ぎんだろ。
クオリティ高過ぎて、なんか笑える。
「ぷっ」
「あ!まつふぃーぬちゃん笑ってくれた!」
十四松さんは帰り道、ずっとくねくねしながら歩いていた。