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🌸淡い恋心🌺季節🍁イベント❄️

第1章 バレンタインデー【ブン太/跡部/岳人】



「悠鬼、これも食え」

『えっ?』

飯も薬も飲ませて俺は悠鬼にデザートも渡した。
彼女の手に乗せたのはチョコプリン。

驚いた悠鬼はプリンを見て俺に視線を向ける。

「今日は俺がやるから、来月ホワイトデーに作れば良いだろ?……チョコ」

『……っ……岳ちゃん』

「お前がどれだけ楽しみにしてたか知ってるし……俺も凄ぇ楽しみにしてたし……」

『ごめんなさっ……んぅ……』

俺はまた涙を流して謝ろうとした悠鬼の口を言い終わる前に塞ぎ、彼女の涙を舌で舐め取る。

「謝せる為にやったんじゃないから……もう泣くな」

『ぅん、ありがとう』

「来月14日は土曜日だし……デートしようぜ?」

『岳ちゃんっ……大好き!』

「……っ……早く食えって。俺が食っちまうぞ?」

『一緒に食べよう?……あ~ん!』

俺がデートに誘った事で、悠鬼からキスをされる。
先程から理性と戦っている俺の気なんて知らねぇで、病人のクセに積極的に来やがる。

プリンを一口スプーンで掬い、俺に差し出して来る姿は本当に可愛く、俺は彼女にトコトン甘いのを思い知らされる。

一つのプリンを二人で食べ、俺達は甘い甘い時間を過ごした。









食事も終わり食器を片付けて部屋に戻ると、悠鬼は俺に添い寝をする様に言って来た。

俺はダメって言ったんだぜ?
いくら甘えて良いって言っても限度があるだろ!

『岳ちゃん……ドキドキしてる』

「俺だって男だぞっ……こんな密着してたらそりゃ」

『エッチっ……』

「……ッ……」

業となのか悠鬼は俺の胸に耳を当てて、ぎゅっと抱き付いて来る。
赤く火照った顔・柔らかい躰・甘い匂いは俺の理性を壊す勢いだが、俺は必死に耐え続ける。

するとまた悠鬼の方から、唇にキスして来る。

『ホワイトデー、チョコもあげるけど……私も受け取ってね?』

「!?……わ、私もって」

『初めてだから優しくしてね?』

「っ……マジで?」

『いや?……魅力ないかなぁ?』

「あるよ!……う、受け取るからっ」

『ふふ、大好きよ岳ちゃん』

「あぁ、俺も悠鬼が好きだ」


END
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