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🌸淡い恋心🌺季節🍁イベント❄️

第4章 クリスマスor正月【岳人/長太郎/跡部】



「アーン?当たり前だろうが、俺様が女より下なんて堪えられねぇよ」

『全部が違い過ぎるよ。私も景ちゃんの事好きよ、いつの間にか大好きになってた……でもッ……』

「……お前、んな汐らしい性格か?」

『はっ?』

景ちゃんを好きになってから自分なりに色々考えた上で、自分と景ちゃんは合わない。
私に景ちゃんは勿体無い、暮らしている世界が違うと諦めるつもりで居た。

なのに彼の言葉はやはり私の勘に触る。

「お前が普通の女だ?……俺様の言う事は聞かねぇ、歯向かって来てケンカは売って来る、媚びて来ねぇ女は十分珍しいだろうが」

『そ、そうだけどっ……』

「お前と会ってもうすぐ三年経つが、こうも思い通りにならねぇ女は初めてだ……一度も飽きねぇしな」

『一人くらいこういう子が居た方が楽しいでしょ?』

「フッ……兎に角、お前がどう言おうが俺様が欲しいものは、どんな手を使ってでも手に入れる……俺をフレると思うなよ悠鬼」

『横暴じゃない?』

「素直に俺のものになれよ、悠鬼」

そういう景ちゃんの胸倉を掴んで自分の方に引き寄せた私は、不敵な笑みを浮かべる。

『良いよ、私の彼氏にしてあげても!』

「てめぇ、悠鬼……調子に乗るなよ」

景ちゃんが怒る前に彼の唇を、私の唇で塞いでやった。

外は真っ白な雪が振っていて室内も寒かったけど、私達の心と躰はとても暖かくて幸せな時間を過ごした。


お互いに意地っ張りでもうとっくに好きになっていたのに、私はずっとこの想いを認めたくなくて逃げ続けていた。
これからは今までよりもう少し優しく出来るかな?





「だから!ここはこうだって言ってんだろうが!」

『違うって!ここはこうした方が良いでしょう!』


「また喧嘩してんのか?」

「付き合ってもあの二人はあんま変わらねぇな」

「喧嘩する程仲がえぇっちゅう事や」

『あぁー!何で私はこんな人を好きになっちゃったんだろう!!』

「俺様の美貌に酔ったからだろ」

『それはない』

「じゃ、お前は俺の何処を好きになったんだ。アーン?」

『……何処だろうねぇ』

「ふざけんな!ちゃんと言え!」

ーちゅっー

「……ッ……」

『内緒!』


END

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