• テキストサイズ

せいしゅんっ!

第5章 はぁ、恋ばなってなんだろ


あたしがいけなかったんだ。
ほんと、ほんとさぁ。人見知りってさぁ、うまく話せてるって思うとさぁ、テンション上がっちゃうんだって!これほんと!!




今、大沼くんはあたしをその高い身長で上から鋭い目で見ている。しばし、無言。


なんでこんな状況になったのかというと.…………

凜「今日天気いいよねぇ。」
大沼「そうだなぁ。俺、晴れ好きなんだよなぁ。でも、案外、雨も好きだったりする。」
凜「…!!意外だな。でも、あたしも雨好きだよ。」
大沼「よく言われるよ。え、石渡も好きなのか。」
凜「よく言われるよ(笑)あ、名前でいいよ。」
大沼「お、そうか。」



ふぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!
K A I W A できてるっ!!


ここで興奮したあたしがバカだったんだよね、うん。


凜「ねぇねぇ、大沼くんの彼女さんって誰?どんな人なの?」


…いや、まてまてまて。なんで今言った?
自分でも思った。この流れでその話題はおかしいって。
ほら、みてみなよ大沼くんものすごいよ。目が、目が、目が.…………。もう、目合わせらんないや…。



しばしの沈黙の後、そっと大沼くんを見てみる。やはり
険しい。どうしよう。大沼くんがこちらを見た。
ほらほら、ものすんごい険しい目して…る…よ??
んん??あれ?


あたしがもう一度顔を合わせたときに、彼の端整な顔は






とてつもなく、だらしなく、ゆるんでいた。
/ 31ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp