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【黒バス:R18】with gratitude

第10章 Change……!?(黄瀬涼太)


ベッドサイドに置かれた涼太のスマートフォンの振動が、絶えず伝わってくる。

「涼太、電話じゃない?」

「なんだろ……いや、電話じゃないっスね。なんかすげえフォロー通知が来る」

「え? なんでだろう?」

雑誌の発売日だっけ?
それとも、テレビ放映日?

大体、メディア露出と同時にSNSのフォロワーが爆発的に増えたりすることが多いけれど、今日は特にそういった予定はない。

「なんか、投稿されてる……街でのファンへの真摯な態度を見て? ん? この写真……いつのっスかね」

「あ」

SNSに投稿された写真に写っているのは、涼太とファンの女性。
忘れるわけがない、昨日声をかけて来た方だ。

「これ昨日の、私だ……買い物に行った時にね、ファンの方に声かけられて、応援ありがとうございますってお伝えしただけなんだけど」

「『普段のフランクな雰囲気とは異なり、ファン一人一人に丁寧な対応をする姿が印象的』『なんだか嬉しそうに走る姿は子どものようで、ギャップが可愛い』……ぷ、バッチリ撮られてるじゃないスか」

「う、う、わ、私だ……」

迂闊だった。
目の前のことしか見えていなかった。
変な所を撮られていないだろうか。

「SNSで拡散されてなんかフォロワー数めっちゃ増えてるっスわ」

「わ、どうしよう、本当にごめんなさい」

「謝ることないっしょ。人気になって損することなんて別にオレにはないし。みわはオレの勝利の女神サマっスからね」

ああ、この笑顔だ。
神様、涼太に出逢わせてくれて、ありがとうございます。

当たり前の毎日が、どれだけ貴重なものかを実感した。

これ以上何かを願ったら、贅沢すぎてバチが当たりそうだけれど……願わくば、ずっとずっと隣にいられますように。

こうやってまた来年も、お祝いできますように。

大好きな香りを、胸いっぱいに吸い込んだ。











Happy Birthday,RYOTA♡♡♡


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