第1章 初登校~
弓は思ったより重くはなかった
けど、弦が張っていて引くことが出来なかった
しゅんとしていると
「もうちょっとリラックスするんだよ」
隣にきた楓が無愛想に言ってきた
「リラックス?」
「そう、心を落ち着かせて…」
楓があたしに近づいてきて肩をつかむ
ドキッ
「肩に力が入っているんだ」
楓がふれている肩が熱い…
「あ…うん…」
さらに楓が近づいて、
「弓はこう持つんだ」
あたしの手を持って弓を持たせる
楓の息づかいが聞こえてくる…
そして、あたしの手をかぶせるように楓の手がある
「んで、引いてみるんだ」
いわれた通りに引いてみると弓は
しなやかに少しずつ引いていった
「あっ、本当だっ!!すごい!
楓、ありがとうっ 」
嬉しくって楓に抱きついてしまった
「おっ、おい(゚Д゚;) 抱きついてんじゃね-///!! 」
楓が暴れてじたばたするけど、はなさなかった
「へへっ(笑) だって本当にうれしんだもん」
「あの-ここ弓道場なんでいちゃいちゃしたかったらどうぞ外へ(笑) 」
呆一部始終を遠くから見ていた先輩が笑いながらいってきた
あたしは慌てて
「いっいえ/// ちゃんと最後までやります!」
それからは気を取り直して真面目に部活動体験を終わらせた