第10章 忍び寄る危険
美琴side
脱衣場で服を脱いでタオル巻いた。
恥ずかしいけど、ずっと脱衣場の外に優輝を
居させるわけにはいかないから
「いいよ!」と言ったけど
キスされるとは思わなかった (>_<)
でも、すごく優しく包み込むようなキスだった。
恥ずかしいけど、嬉しくて湯船に浸かって
ぶくぶくとしていると優輝がお風呂に入って
きて、私を見て
「ふふふ、なにしてんだよ!」
「俺も入りたいから、ちょっと寄って!」
と強引に湯船に入ってくる。
私はすごく端っこに小さくなって座った。
「おぃ! ちょっとそれ傷つくんだけど」
「うりゃっ こちょ こちょ」
と脇腹をくすぐってきて、捕まってしまった。
「大丈夫! 今日はなにもしないよ...多分?」
と自信はないみたい(笑)
もうそんなこと言われたら、なにも言えない
じゃん!!
「じゃあ、さっきの罰で、髪洗って乾かしてね!」
と言うと、優輝は私が好きな笑顔で頷いた。
それからは、二人で洗いっこして遊んだ。
「もう髪を泡でモコモコにしないでよ!」
と私が泡を投げると優輝の顔を命中(>_<)
「泡が目に入ったじゃん!」と私にも優輝が
泡を投げるので、私たちは湯船は泡だらけ(笑)
楽しいけど、そろそろ片付けて寝ないと!
「そろそろ流して、お風呂をでないと」と
私が言うと優輝は名残惜しそうにしながら
片付け始めた。そして、私に
「後はやるから、美琴は着替えろよ」と
言うので、脱衣場で着替えた。
少しすると優輝もお風呂から出てきたので、
後ろを向いて、優輝が着替えるのを待った。
いつ振り向けばいいのか分かんなくて、
困っていると優輝が
「お待たせ!」と後ろから抱きしめられた。
「ううん、一緒に居てくれてありがとう」
と言って、二人でリビングに戻って、冷蔵庫
の水を飲んだ。
そして、ふと私はどこで寝るの?と疑問に
思っていると、優輝の携帯が鳴った。
どうやらお母さんみたいで、
「はぁ? 布団を持ってきたの」
「いゃ、別にそういうわけじゃないけど」
「分かったから、おやすみ」
となにか言い合いをして、一方的に電話を
切っていた。そして、
「ごめんm(__)m」
「母が布団を持ってきたみたいだから、
それを使って」と言われた。