第10章 忍び寄る危険
美琴side
ストーカーがずっとついてきてたことが、
本当に怖かった。
でも、優輝はそれを分からせないように
ずっと楽しい話をしてくれた。
そのうえ、お母さんや妹さんまで呼んで、
私が危なくないように行動をしてくれる。
そして、普通なら嫌がるくらい遅い時間なの
に、優輝のお母さんと妹さんも急いで駆け
つけてくれて、私の心配ばかり。
優輝が優しいのは、こんな家族に育てられた
からなんだなと思った。
あんなに怖かったのに、優輝の家族と過ごせ
て、とっても楽しかった (*^^*)
でも、二人っきりなると恥ずかしい(///∇///)
だけど、一人だと怖くて寝れそうにない!!
どうしょう(>_<) と困っていると、優輝に
「明日、何時に起きないといけない?」
と質問されたので、
「明日は、朝礼があるから8時には学校に
行かないとダメかな」と答えた。
すると、時計を確認して
「じゃあ、そろそろお風呂に入って寝ない
といけないな」と言い、
「一人でお風呂に入るのは怖くないか?」
と心配をしてくれた。
正直、今は怖くて一人になりたくない。
でも、一緒に入るのは恥ずかしい(//∇//)
優輝は、私の様子を見て気が付いたらしく
「タオル巻いて、一緒に入るか?」
「一緒に入るのは、恥ずかしいけど
一人でお風呂に入るのは怖いんだろ!」
「先に、お前が脱衣場に行けよ!」
「俺は脱衣場の扉の前で話しかけてやるよ」
「それなら、怖くないだろ」
と優輝は笑顔で言ってくれた。
優輝には助けられてばかりで、感謝だよ。
だから、「いろいろありがとうm(__)m」
「着替えを取ってくるね!」と言ってお風呂
に入る準備を始めた。
そして、部屋にある鞄を開けて
どんな服を持ってきてくれたんだろ?
大丈夫だろうか?
と服を選んで、すぐに優輝の元に戻った。
すると、優輝も準備が出来てるようだった。
「お待たせ! 」
「いいって言うまで開けないでね」と言って
服を脱いでいった。
すると、ずっと脱衣場にいる間、今日あった
ネコの様子など他愛もない話をしてくれた。