第9章 延長戦の幕開け
優輝side
要からの電話には腹が立った。
美琴をこれだけ傷つけておいて、よく電話で
話をさせて欲しいと言えるなと思った。
だから、途中で涼介の携帯を奪って、要に
文句を言った。
そして、美琴の携帯を見ると確かに、要から
15件くらい着信があった。
それを見て、それにもイライラして、電話中
の涼介に履歴を見せて削除ボタンを指差すと
涼介も頷いたので、全部消して要にも伝えた。
でも、俺たちが怒りで大声で話していたの
で、美琴を起こしてしまった。
そして、電話が要からと気付いて
「待って!!」と言ったけど
俺も涼介も「ごめんm(__)m」
「でも、これ以上はお前が傷つくだけだ」
と言うと、「今、逃げたらダメなの!!」
「私だけなら話せないかもしれないけど、
優輝や涼介が居たら話せそうなの!!」
「だから、二人とも手をつないでくれない
(?_?) 」と首を傾げる姿が可愛い(//∇//)
だから、手を握って抱きしめた。
横を見ると、涼介も同じように手を握って
美琴を抱きしめていた。
そして、美琴は勇気を出して、要に友達で
いようと伝えた。
でも、伝え終えて電話を切ると泣き出して
しまった。