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恋愛っていいことなの?

第15章 初恋の人はいい人?


理花side

美琴さんが、理事長に覆いかぶさった瞬間

優輝が必死な顔をして、2人の元に向かおう

としていた。

そして、私も2人の元に向かっているとガラス

が散乱してきて、床が血に染まっていた。

私は、すぐに誰が怪我をしたのか確認した。

美琴さんだった。

それを見て、私は正直ちょっと嬉しかった。

こんなにもみんなに思われているこの子が

疎ましかった。

でも、すぐにそんな気持ちは嫉妬に変わった。

美琴さんが怪我をしたのを見た優輝は、

真っ青な顔をして固まってしまった。

私がちょっと怪我をしてもあまり心配しな

かった彼。

でも、美琴さんが怪我して、血がちょっと

多く出てるだけでこんなにも戸惑っている。

そして、美琴さんはそんな彼を見て、優輝を

思いっきりビンタした。

今、1番辛いのは彼女なのに。

本当に自分の事よりも優輝のことを、他の人

のことを心配する人なんだろう。

そして、この2人の間には確かな絆があって

私が入る隙間もないんだと見せつけられて

悲しくなった。

そんな事を思っていると、理事長に救急車を

呼んで欲しいと言われて、やっと私も自分の

仕事をしなければと各方面に連絡を取った。

私が連絡を終えた頃には、優輝も正気に戻って

救急車を呼ぶのは大げさという彼女を逆に

叱っていた。

もう呆れるというか、もう勝手にやってって

感じだった(´-ω-`)
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