第15章 初恋の人はいい人?
理事長side
話をしていると、美琴ちゃんが私を庇うよう
に覆いかぶさってきた。
私は、すぐに美琴ちゃんの様子を見ようとし
たら、優輝君たちも楯になるように重なった。
すると、窓のガラスが割れる音がして、周り
にガラスが散乱し、血に染まっていた。
誰のものなのかすぐに確認をすると、美琴
ちゃんの肩から血が出ていた。
私は、すぐにネクタイをほどいて止血をした。
しかし、優輝くんは美琴ちゃんのそんな姿に
思考が停止していた。
すると、美琴ちゃんはそんな優輝くんを
怪我してない方の手で、頬を思いっきり
ビンタした。そして、
「優輝、なにしているの ((( ̄へ ̄井) 」
「貴方は、警察官としてしないといけない事
があるでしょ!!」
「私は大丈夫だから、きちんと仕事を
して!!」と大きな声で叱った。
それを見て、本当にこの二人は信頼しあって
いるんだと感じた。
そして、それをもう一人の女性警察官がその
様子を寂しそうに見ていたので
「そこの君、すまないが救急車を呼んでくれ
るかな?」とお願いした。
すると、その警察官も正気に戻って、上司と
救急に連絡をした。
その頃には、優輝くんもやっと正気に戻り
美琴ちゃんが「救急車は大げさだよ」という
のを説得していた。