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恋愛っていいことなの?

第15章 初恋の人はいい人?


優輝side

まさか元カノが来るとは思わなかった。

でも、それも気にならないくらい美琴のこと

で、俺の頭はいっぱいだった。

だから、もう未練などはないのだろう。

美琴は、こんなときでも人のことばかりだから

本当にほっとけない。

でも、こんなに美琴が落ち着いている理由が

俺がいるからという理由を聞いて嬉しかった(*^-^*)

俺たちが話を終えると、上司の携帯が鳴った。

多分、美琴の学校に危険物がないかの確認が

終わったのだろう。

よし、気を引き締めて頑張りますか!

それから、元カノが車の運転席。

俺と美琴が後部座席に座り、学校に向かった。

学校に着いて、すぐに理事長室を訪れ、

美「失礼します」

理事長「はい、どうぞ!」

美琴と一緒に理事長室に入ると、理事長は

「美琴ちゃん、怖い目にあったりはなかった

かい?」と駆け寄ってきた。

すると、美琴は

「優輝がいてくれたので、大丈夫ですよ」

と理事長さんに笑顔で答えた。

そして、真剣な顔になって

「理事長さんは、私の親戚なんですよね?」

「でも、なんで私にこの学校を継がせようと

思われたんですか?」

「他にも、近い親戚がおられますよね?」

と美琴が訊いた。

理事長さんは、美琴の質問を予期していた

ように重い口を開けて

「私の周りは、この学校を牛耳ることしか

興味がない」

「でも、美琴ちゃんは昔から自分のことより

周りが幸せになれるように行動する子だった」

「そして、大人になってもそれは変わらず

人の変化を気づいて、自然に手を伸ばせる」


「そんな美琴ちゃんなら、この学校を選んで

よかったと生徒に思ってもらえる学校の運営

をくれるんじゃないかと考えたんだ」

「多少は危険なことに巻き込むかもしれない

と、予測はしていたけどここまでは・・・」

「本当に申し訳ない m(__)m 」と

理事長さんは美琴に頭を下げた。

美琴は、すぐに理事長さんの元に行って

「顔を上げてください」

「そんなふうに思って頂いていたとは知りま

せんでした」

「私は、この学校がとても好きです」

「それは理事長さんがとてもこの学校や生徒、

職員を大切にしているからだと思います」

「そんな大切なものを私が守れるか、正直不安

です」と答えた。
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