第15章 初恋の人はいい人?
美琴side
優輝から理事長さんと私の命を狙う脅迫メール
が、理事長さん宛にきたと聞いた。
そして、優輝と女性警察官が私の警護につく
らしい。
これから、優輝の上司の方たちが事情をきちん
と説明するために来てくれるみたい。
しばらくすると、チャイムが鳴って
インターフォンで、優輝が確認してから玄関
のドアを開けた。
私は、優輝の後ろに隠れて、玄関から入って
くる黒いスーツの人たちを見つめた。
そして、女性の警察官が現れると
優輝が「理花」と呼んだ。
多分、優輝の元カノだと思う。
そう思うと、とても胸が苦しかった。
それが顔に出てたのか、優輝が
「美琴、大丈夫だから」
「全員、俺の知ってる頼れるやつらだから、
怖いだろうけど心配するな!」
と笑顔で抱きしめてくれた。
苦しい理由は違うけど(笑)
でも、優輝が抱きしてくれるだけでどんな
ことも大丈夫だと思えるのは不思議だな?
「ありがとう (*^^*) 」と優輝にお礼を言って、
優輝の同僚の方をリビングに案内して、紅茶
を出した。
それを見て優輝は
「美琴、こんな時に気を使わなくてもいいか
ら」と言ったけど
「でも、優輝の上司さんや同僚の方だから
大切に対応したい」と伝えているとさっき
よりもぎゅっと抱きしめられたので(><)
「優輝、それだときちんと話を聞けない
よ!」と言うと身体を離してくれたけど、
話を聞いている間も手だけはずっと繋いで
くれていた。
でも、元カノさんの視線が怖くて内容が入って
こなかった(><)
上司の方に質問などはありますかと訊かれて、
「2つ、お願いと質問をしてもいいですか?」
「まず、昨日初めて理事長さんとの血縁を
聞いて、まだきちんと直接話してないので、
理事長さんと話す場をもらってもいいですか?」
「次に、出来るだけ授業はしたいです」
「ただ、生徒に被害が出るのは嫌なんです」
「私は、授業をしても大丈夫ですか?」
「あと、警護をしていただくのにこの部屋で
大丈夫ですか?」
「移動が必要なら準備をするんですが・・」
と私が答えると、上司の方たちが驚いた顔を
した。