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恋愛っていいことなの?

第15章 初恋の人はいい人?


優輝side

涼介から電話がかかってきて

「今、お前 美琴と一緒にいるか?」

と訊かれたので

「俺は、たった今 事件が片付いて家に帰る

ところだよ」

「まさか、お前 美琴になんかして怒られた

のか?」と言うと涼介は電話口で黙った

まんまだった。それにイラつき

「お前、美琴になにしゃがった?」と俺の

口調が悪くなると涼介も焦って、自供し始め
た。

状況を聞く限りでは、多分 本当に何か実家

であったんだと思うけど、確かにやった日の

次の日に相手がいないとテンパるよな(笑)

でも、俺が仕事を頑張っている時に抜け駆け

されたのが悔しいのでフォローはしなかった。

バカなあいつのことはいいとして、美琴は

どうしたんだろう?

気になるから1回家に帰って、風呂に入って

から美琴の家に行ってみるか!

俺が美琴の家のチャイムを鳴らすと美琴が

出てきたが、俺の顔を見て安堵したような顔

をして、俺に抱きつき泣き始めてしまった。

さすがに、玄関はまずいと思って美琴を

抱きしめたまま、部屋に入るように促した。

そして、美琴をリビングのソファーに腰掛け

させて

「美琴、好きなだけ泣いていいよ!!」

と背中を擦りながら言うと、小さな声で

「ありがとう」

「優輝の腕の中はなんでこんなに安心する

のかな?」

と美琴に言われて、本当に嬉しかった。

そんなにも俺を信用して、心を開いてくれて

いるんだと思うと俺の心も温かくなった。

しばらくの間、美琴は泣き続けた。

そして、やっと涙が止まったので

「1つ1つ、ゆっくりでいいから

何があって涙が出たの?」

「説明をして」と優しく訊くと、

美琴はゆっくり自分の中で整理しながら、

理由を教えてくれた。

涼介とのことは覚えてないらしく、なんか

怖い夢を見たと言っているのでむちゃくちゃ

したんだろう。

そして、突然 現れた初恋の美琴の従兄弟

のけいくん。

話を聞いた感じによると、

多分 理事長に好かれて自分が学校の経営権

を握りたいと思ってるのだろう。

それに美琴は気づいてないが、昔と雰囲気が

違って怖かったと言うので、何かを感じ取っ

てはいるようだ。

そして、面白い美琴のお母さんだけど、従兄

弟が美琴に危害を与える感じて、急いで呼び

戻したのだろう。
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