第15章 初恋の人はいい人?
優輝side
やっとストーカーの件が片付いたばかりだ。
これ以上、いろんなことに巻き込まれると
優しい美琴が壊れてしまう。だから、
「美琴、怖いことも悩んでることも忘れて
今はゆっくり寝よう」と言って美琴を見る
と頷くので、お姫様だっこをしてベッドに
運んだ。
でも、まだ不安そうな顔をするから添い寝を
してやり、頭を撫でてやると胸にすり寄って
すぐに美琴は寝てしまった。
俺も久しぶりに美琴の体温を感じて、捜査で
疲れていたため、美琴を抱きしめたまま寝て
しまった。
顔に日差しが当たって、目が覚めた。
美琴は、俺の腕の中で穏やかな顔をして寝て
いる。
美琴が理事長と親戚ということを知って
しまった以上はきちんと話さなければいけない。
そして、美琴があの学校を継ぐ意志があるか
によって、俺も従兄弟から美琴を守らなけれ
ばいけなくなる。
でも、とりあえずは美琴の寝顔を堪能して
いよう(笑)
いつになったら起きるかな?
と思いながら、布団をかけ直してあげて抱き
しめていた。
しばらくして時計を見ると、2時間くらい
寝顔を見ていたらしい。
でも、全然飽きないのだから俺はそれほど
美琴に夢中なんだろう(笑)
ちょっと態勢を変えようとすると、美琴が
動いて、寝ぼけた顔で俺を見たから
「おはよう、起きたのか?」と言うと
「う~ん」と言いながら目を閉じてしまった。
まぁ、今日は休みだし、もう少し寝かせて
おくか(笑)