第13章 波乱の体育祭
美琴side
今回の犯人が、副部長じゃないといいなと
思っていたけど、彼女の顔を見て分かってし
まった。
そして、涼介も気がついて彼女を廊下に出し
て話している。
私はその間に、生徒たちに
「じゃあ、あともうひとつの横断幕の製作を
しょっか!!」
「みんな、早く準備して!!」
「じゃないと先生が書いちゃうぞ」と言うと
みんなが急いで準備をしながら、
「ヤバい、みんな早く準備しろよ!」
「先生が描くとどうなるか分かんないぞ」
と言われたから、訂正するために
「一応、昔、賞とか取ってたんだけど」
と言うとどよめきが起こり、証明するために
美術室に帰ってきていた涼介に、
「私、絵を描くの上手いよね?」と訊くと
「俺の次にな」と得意げだった ( ̄^ ̄)
まぁ、それは置いといて。
今回の原因は、私にもあるのできちんと
清水君と話さないといけないな!
でも、何かあってはいけないから涼介に協力
してもらわないといけない。
最近は、涼介にお世話になりっぱなしだ(笑)
後で、きちんとお礼をしないと!
まずは、涼介に
「ちょっと美術準備室で話したいんだけど」
と言い、涼介が頷いて二人で美術準備室に
向かった。
そして、涼介に話そうとすると
「美琴、俺がついてるから清水君ときちんと
話そう」
「じゃないと何も解決しないだろうから」
と言われたから、
「私も同じことをお願いしょうと思ってた」
と言うと、「大丈夫!」と言いながら涼介は
手を握ってくれて勇気が出た。
そして、私は先に相談室に向かい、涼介が
清水君を連れてくることになった。
それから、相談室で少し待っていると、涼介
と清水君が入ってきた。
清水君は私がいるとは思わなかったようで、
驚いて固まってしまった(笑)