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恋愛っていいことなの?

第13章 波乱の体育祭


涼介side

俺たちがバカ話をしている間、清水君は

ずっと悔しそうにしていた。

そして、そんな清水君を見ている女子学生が

いた。

なんか起こらなければいいけどな。

そんな状況なのに、美琴は相変わらず生徒と

騒ぎながら、絵を描く準備をしていた。

そして、やっと横断幕に絵を描き始めたけれ

ど、今日は1枚しか完成しなかった。

あと、もう1枚書かないといけない横断幕

が残っている。

ただ、もう時間も遅いということで、中断し

明日続きをすることになった。

そして、横断幕は大きいので美術室の端っこ

に置いた。

それから、生徒を下校させてから

「お前さ、生徒の前で昔のこと話すなよ!」

と美琴に注意したら

「そっちこそ、昔の恥ずかしい話をしないで

よ!」と怒られたので

二人とも昔話を生徒の前でされると困ると

いう結論にいたって、しないことにしょうと

決まった(笑)

そういえば、美琴は清水君の気持ちに気づい

てるのだろうか?

いや、多分あの清水君の表情からしてないな(笑)

とりあえず、訊いてみようと思って

「美琴、清水君ってどんな生徒?」と

当たり障りのないように尋ねると

「優秀な生徒だよ」

「成績も良いし、絵も上手くて賞を取ったり

 してるよ!」

「あと、いろんなことに気づいて私が助け

られちゃう (笑) 」

「でも、清水君が私に寄せる想いにはちゃん

と気づいてるよ」

「だから、できるだけ気をつけてるつもり

だけど、今日の返しはダメだった?」

と逆に訊かれて驚いていると Σ(゜Д゜)

「一応、これでも先生なんだけどな?」

「生徒のことは見てるつもりだし、清水君

を見てる副部長の想いにも気づいてるよ!」

と得意げな顔をした(笑)

やっぱりこいつは先生という職業が天職だ!

と思って、思いっきり頭を撫でてやると

嬉しそうだった。

そして、生徒たちの恋愛はどうなるかな?

と楽しみにしていた(笑)

いやいや貴女、その渦中に入ってるんだけど

とツッコミたかったが、まぁ いいか(笑)

それから、遅い時間だったので俺たちも帰ろ

うとなったけど、バカ話をしていて美術室の

鍵を忘れてた。
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