第12章 一難去ってまた一難
涼介side
美琴に電話しても出ない。
優輝に電話しても出ない。
なんなんだよ!
どうなってんのか分かんなくて、1人で
しばらく居酒屋で飲んでいた。
すると、美琴から社会準備室にいるとメール
がきた。
社会準備室にいるってことは、仕事か?
それにしても遅いと思い、携帯に電話をして
も電源が入ってない。
あいつ、充電忘れたんじゃないか?
はぁ、仕方ないので社会準備室にかけてみる
か!
くそ、出ないぞ ( ̄ヘ ̄メ)
もう1度かけてるか!と思ってかけてみると、
電話の受話器からは優輝の声が聞こえる。
はぁ? 意味が分かんないんだけど!
どうなっているのか優輝を問いつけたら、
俺が女性教員に優しくしたら、美琴が囲まれ
て、迎えにいった優輝も社会準備室に閉じ
込められた?
ふざけんなよ!
じゃあ、今 美琴と優輝は社会準備室に閉じ
込められて、一緒にいるのかよ!
とりあえず、鍵を開けないといけないよな。
と思って、凄い勢いで店を出て学校に向かった。
そして、向かいながら美琴と優輝の間になに
も起きてないといいなと強く願っている自分
がいた。
とにかく急いで、学校に行って管理人さんに
鍵を借りて、社会準備室に向かった。
そして、鍵を開けると優輝が美琴に膝枕を
して、頭を撫でていた。
その姿とこの部屋の臭いに気づいて、怒りが
止まらず、大きな声を出すと冷静に美琴が
寝てるからと優輝に注意された。
その姿にも腹が立つのに、美琴をあいつが
連れて帰ると言って譲らなかった。
なんであいつはいつもいいとこ取りするん
だよ((( ̄へ ̄井)
俺はイライラが止まらず、お酒が飲みたくなり
明け方くらいまでずっと飲んでいた。