第12章 一難去ってまた一難
優輝side
部屋の電話が鳴った。
でも、俺は行為をやめなかった。
今、やめてしまったら美琴を現実に戻して
しまう。
できるなら、疲れ果てて美琴が寝てしまって
から、俺だけが現実に戻ればいいと思った。
だから、美琴を優しく攻めていく。
すると、「優輝、もうダメ、私」と美琴が
乱れてきたので追い討ちをかけると、
「あんっ」と言って、果てて寝てしまった(笑)
本当は一緒に感じたかったけど、アレがない
ので、今回はお預けでお腹に熱情をかけた。
そして、後処理をして、美琴の頭を撫でて
いると、電話が鳴ったので出た。
すると、「もしもし、美琴 ? 」
「お前なんで、携帯にでないんだよ!!」
と受話器からは涼介の声が聞こえた。
今、1番 聞きたくなかった声だけど、
このまま閉じ込められている訳にはいかない
ので・・・
「涼介、俺なんだけど」と恐る恐る言うと、
「なんでお前が社会準備室の電話に出るんだ
よ、どういうことなんだ ( ̄ヘ ̄メ) 」
と激怒(笑)
「えーと、社会準備室に俺と美琴が閉じ
込められました (笑) 」と言うと、
「はぁぁ?」
「なんでだよ! 」
「意味がわからないんだけど」とキレられて
こっちもイライラしてきて、
「お前が女性教員に下手に優しくするから
お前のファンからお昼に美琴が囲まれるし、
迎えに行った俺まで閉じ込められたんだろ」
とキレた。
それで、やっと状況を理解したようで
「分かったから、とりあえず迎えにいけば
いいんだろ」
「すぐに行くから待ってろ!」と言って、
ブチっと電話を切られた。
まぁ、これで帰れることからいいけど、窓を
開けて空気の入れ替えはしとこうかな(笑)
そのあと、少しだけ美琴の温もりを感じたく
て、膝枕をしてずっと美琴の頭を撫でていた。
すると、廊下を走ってくる音がして、凄い
勢いで涼介が部屋に入ってきた。
そして、入ってくるなり
「なんで、膝枕をしてんだよ!」
と怒り出す。
「いや、まずはお前が謝れよ」と思ったが、
ここで揉めて、美琴が起きては台無しだ。
だから、俺が大人になって
「美琴が寝てるから、明日きちんと話そう」
と冷静に言うと不服そうだったが、納得して
涼介は家に帰り、俺が美琴を家まで送り届けた。