第12章 一難去ってまた一難
優輝side
美琴から「今晩、会えないかな」と言われて
俺は完全に舞い上がっていた。
だから、廊下で俺たちの会話を聞かれている
ことにも気付かなかった。
今日は社会準備室にこもると美琴が言ってた
ので、社会準備室に迎えに行った。
そして、ノックをして社会準備室に入ると、
外から鍵を閉められた。
え!!と驚いて振り返って開けようとしたけ
ど、開かない (>_<)
すぐに美琴の姿を探すと、ソファーで眠って
いた。
多分、机に置いてあるティーカップに睡眠薬
が入ってたのだろう。
とりあえず、揺すって起こそうとすると
「う~ん?」と言ってはいるが起きない(笑)
俺は面白くなって、どこまでしたら起きるか
試したくなった。
まず、頬にキスをしたが起きない。
じゃあ、くすぐってみようと脇腹や腰などを
触ってみたが、起きない。
さすがに寂しくなってきて、「美琴」と耳元
でささやいたけど、反応がない。
もういいやと思って、思いっきり深く口づけ
をした。
すると、息ができかったのか、やっと目を
覚まして、
「う~ん、優輝だ (*^-^*) 」と言って
ぎゅっと抱きついて来て、そのまま寝ようと
するので、「寝るな!!」と起こすが
「うん?」と寝ぼけた顔で首を傾けて、
とてもかわいすぎる(*^^*)
でも、ちゃんと今置かれている状況を説明
しなければと思い、もう1度キスをすると
やっと起きて、「なんでキスするの?」
「ここどこ? 何時?」と寝ぼけながらも今の
状況を把握しょうと努力している。
「落ち着いて聞けよ!」
「俺がここに迎えに来たら、鍵を閉められた」
「そして、美琴が飲んだ飲み物に多分だけど
睡眠薬が入ってて、ソファーで寝てた」
「だから、起こそうと揺すっても何しても
起きないから、キスをして起こした」
「時間は、21時だな」
「他に分かんないことは?」
と訊くと、美琴は「ううん」と首を振った。