第12章 一難去ってまた一難
美琴side
まさか女性教員にあんなに攻められるとは
思わなかった。
私がどちらかを選べないのがいけないんだけ
ど、これからどうしたらいいの?
と悩んでいると、ノックの音が聞こえる。
ドアを開けると優輝がいて、スッと社会準備
室に入ってきた。
だから、「ごめん、誤解をされたら」
と言っていると、「ごめん m(__)m 」
「俺たちが自分のことばっかり考えて行動
してたから、女性教員から嫌がらせを受けた
んだろ」
「どうやって助けようかと思ってたら、あの
男子生徒が助けてた」
「助けるのが遅くなって、ごめん m(__)m」
と言われて、もう涙が止まらなくなった。
優輝や涼介は悪くない。
私が二人を選べないのが悪いのに、優輝は
謝ってくれる。
「なんで優輝が謝るの?」
「選べない私が悪いのに!」と強く言うと、
「俺たちのことをちゃんと知った上で選び
たいと思うことは悪いことじゃない」
「多分、世の中的には二股とか思うかもだけ
ど、まだ決める段階だからいいんじゃない
か?と俺は思う」
「だから、美琴のペースで決めればいいよ!」
と言いながら抱きしめられた。
本当に優輝は私を甘やかすのがうまい(笑)
それに、いつも先回りして私が落ちそうな穴
を塞いでくれて待ってる。
このまま、すがりそうになったけど学校だと
気が付いて、「ありがとう m(__)m 」
「甘えさせてくれるのは、嬉しいけど場所
が・・・」というと、優輝も気づいて離れて
くれた。だから、
「今晩、会えないかな?」と私から優輝を
誘った。
それを誰かに聞かれているとも知らないで。