第11章 新しい臨時教員?
涼介side
美琴は俺がいきなり臨時教員として、来たこ
とに驚いて固まっていた。
それを見て笑いが出たが、すぐ挨拶をした。
「臨時教員として、本日より働かして頂きま
す、坂口涼介と申します。」
「よろしくお願いいたします」
「普段は理事長の幼なじみのデザイン会社の
社員として働いてますが、急遽 授業の時の
み出張扱いで教えることになりました」
「いろいろ分からないことがあると思います
ので、教えてください」
と挨拶をして、理事長室に戻った。
そして、しばらくすると理事長と美琴が
入ってきた。
美琴はいろいろ戸惑っているようだったが、
理事長が丁寧に説明をしてやっと理解したら
しい(笑)
理事長は本当に美琴を傷つけないように、
うまく嘘をついた。
この嘘がバレないようにしなければいけない
と思っていると、美琴は泣き出してしまった。
多分、俺たちが色々と動いてたのが、
嬉しかったんだろうが、泣き虫だなと思い
ながら、ハンカチを渡した。すると、
「ありがとうm(__)m」と可愛く言うのが
たまらなかった(笑)
そんな様子を理事長が暖かく見ているのに
気づいて、恥ずかしくなった(>_<)
それに気がついた理事長が話を変えて
「涼介くんに学校の案内などを七瀬さんに
お願いしたいのだけど、いいかな?」
と言ってくれて、俺たちは学校の見学に
向かった。
でも、さっきの美琴が可愛かったので
いたずらをしたくなる。
まず、美琴は美術室に案内してくれた。
さすが、設備が良くて仕事をここでしたい
くらいに様々なものが揃っていた。