• テキストサイズ

【M】はなうた(気象系)

第1章 ゆめ




「あ…ったぁ~!」

ようやく発見。どこをどうやって流れたらここに?ってくらい不思議な場所にあった。洗濯機の横の棚の…って、説明してもわかんねぇか(笑)。

菜緒のクローゼットん中に一緒にいれといてくれりゃいいのに。パジャマとか下着の1、2枚、そんなぎゅうぎゅうじゃねえし、全然余裕あんのにさ。

もういっそのこと、俺用のクローゼットひとつ持ち込んじゃうか?勝手に。…超怒るな(笑)。

あ~あ、いつになったらできるんだろ。俺ゾーン…。



…もしかして、菜緒の中にも、まだなかったりして。

俺の




居場所。



「…」


そんなくだらないこと考えてたら、急に切なくなってきて。何となくまた仕事部屋を覗いた。さっきと同じカッコでまだ寝てる。…人の気も知らないでスヤスヤと。


「…」


入り口によっかかったまま、俺は何となく彼女をぼんやり眺めてた。




…少し寒くなってきたな…


「…菜緒。寝んならちゃんとベッドで寝ろよ。風邪引くぞ」
「…すぅ…」
「こ~ら。起きろ。起きろ~」
「…ク―…」



…ダメだ。ガチ寝してやがる。


「ったく…」

しょうがない。運んでやりますか。俗に言う“お姫様抱っこ”ってやつで。

…でもね。これ寝てる人だと相当なのよ、実は。全身力抜けてるし、頭クテンってなっちゃうから。つっても、菜緒ひとり抱き抱えられないほど非力じゃないけどね。鍛えてますからね。

/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp