第80章 想いを示すなら百の口説き文句より一の態度
葵咲「ハッ!!」
飛び起きるように目を覚ます葵咲。そこはいつもの屯所内の自室。朝日の光と共に、雀のさえずりが葵咲の元へと届いた。葵咲はそんな爽やかな朝とは似つかわしくない真っ青な顔を浮かべている。
葵咲「ハァッ、ハァッ…。」
肩で息をする葵咲。寝巻きも汗でぐっしょり。葵咲は額に手を当てて俯いた。
(葵咲:昔の夢…。久しぶりに見た。最近は見なくなってたのに…。)
深呼吸をし、心を落ち着かせてから時計に目を向ける。
葵咲「ん?…んげェェェ!!ヤバイ!早く仕度しなきゃ…!」
葵咲は慌てて布団から抜け出した。