第75章 大物が釣れたら後の魚への興味は一気に失せる。
松平「早く“白き獅子”に知らせろォォォ!!捕えてラザリス様に裁いてもらうんだァァァァァ!」
銀時「ラザリス様って誰だァァァ!!なんで俺アスタリア的別件に巻き込まれてんの!?世界観が全然違うじゃねーか!!」
テイルズ オブ アスタリア、追憶の楽園編より。現在配信中のオンランゲームなのでネタバレ防止の為、これ以上深く語るのはやめておこう。そんな別件の情景が混在する中、騒ぎを聞きつけた男が現れる。
「騒がしいな。何の騒ぎ?」
「ラザリス様!」
銀時「えっ?」
マジでか。
その姿を一目拝もうと銀時は振り返る。その視線の先にいたのは…ラザリスのコスプレをした華音だった。
銀時「ってお前かいィィィ!!なんでここでラザリスコス!?」
華音「今巷ではテイルズブームだって聞いたから。アスタリアはサントラも発売したらしいよ。」
銀時「だからってここでコスプレはないよね!?明らかに浮いてる事に気付いて!!」
流行に乗っかってコスプレで登場したらしいが、とんだ空回りである。
華音は空間を歪ませ、一瞬でいつも着用している衣装へチェンジ。この自由自在具合を見て分かる。この世界が華音の思い通りに動く箱庭の中なのだと。華音が天帝になぞらえられるのにも納得がいく。
銀時はゴクリと唾を飲み、華音を睨みつける。
華音「ホント、君って目障りだよね。折角何不自由ない、君達が理想とする幸せな世界に送り込んであげたのに。」
銀時「けっ、頼んでもねぇのに人を勝手に意味不明な世界(ところ)に送り込んで、恩着せがましい事言ってんじゃねぇよ。幻想世界に酔いしれたきゃ、箱庭ん中テメー一人で天帝気取ってろ。」
銀時は剣道部員が落とした竹刀を握り、華音へと構えた。