第73章 記憶を消しても罪は消えない。
天井裏内の捜索中、銀時は先程の華音との会話や戦闘についてを葵咲に話す。
葵咲「宇宙海賊クロガネ?初めて聞くなぁ。」
てっきり春雨だと思っていた。聞きなれない組織名に葵咲は首を傾げる。それには銀時も同意見で説明を付け加えた。
銀時「奴の話から推測するに、結成したのは最近みてーだけどな。」
葵咲「最近出来た海賊…。何かそんな話、聞いた事あるような…。」
うーんと唸り、顎に手を添えて頭の中の記憶を手繰り寄せようとする葵咲。思い出せそうで思い出せないもどかしさが溢れてくる。
ここでその話を追求しても仕方がないと思った銀時は前を向き、華音の捜索に集中するよう促す。
銀時「とりあえずその話は後にしようぜ。」
葵咲「うん。とにかく、そいつらが今回の薬製造と密売人の黒幕なんだね?」
銀時「ああ。」
その時、暗闇の中 微かに動く影を見つける。
そしてカチッと妙な音がするのを銀時は聞き逃さなかった。
銀時「!? 伏せろォォォォォ!!」