第7章 上司が原因のパワハラは上司に相談出来ない。
その頃真選組屯所では、土方が葵咲の姿を探していた。
土方「…近藤さん。市村見なかったか?」
近藤「いや、見ていないが。買出しにでも出掛けたんじゃないか?」
土方「そうか・・・・。」
そう言って難しい顔をして、考え込むように下を向く土方。
近藤「なんだ、トシ。やけに葵咲ちゃんのことを気にかけているな。」
土方「別にそんなんじゃねぇよ。」
眉を寄せて言い返す土方だったが、そんな土方を安心させるように近藤は言った。
近藤「葵咲ちゃんも子供じゃないんだ。そんなに心配しなくても大丈夫だろう。」
土方「・・・・・。」
確かに葵咲はもう子供ではない。だが、何故か嫌な胸騒ぎのする土方だった。