第1章 自分のそっくりさんは世の中に三人はいる。
その発言に土方自身が誰よりも驚いた。まさか冗談…だったのかどうかは定かではないが、何気なく言った提案が受け入れられるとは。そしてさらに女は続ける。
「っていうかソレ本業なので!」
土方「ちょ、マジでかァァァァァァァ!!!!!?????」
女は『身体で支払う』仕事が本業らしい。なるほど、不確定な給料体制にも納得だ。…と納得している場合ではない。まさかの本業発言に土方はなおのこと驚いた。はっきり言って、見ず知らずの他人、行きずりの人間とは言え、心の準備が出来ていない。
「よーし♪そうと決まれば膳は急げー!!あ、ちょっと家に寄っていいですか?色々準備があるので。」
土方「待てェェェェェ!!!準備って何ィィィィィ!!!???」
勝負下着とかに着替えるのだろうか?土方の妄想は膨らむ。
「ホラ、このご時世でしょ?普段は刀とか持ってないので…。」
土方「刀ァァァァァ!?なんで刀!?どんなプレイ!!??」
土方の妄想はどんどん膨らんでいく。
「武器は必要でしょー!もしもの時の為に!」
土方「もしもの時ってどんな時だァァァァァ!!」
土方の思考はショート寸前だ。土方の想像力ではもう対処しきれない。