第7章 上司が原因のパワハラは上司に相談出来ない。
山崎を殴って少し気の晴れた土方は、タバコに火を点けながら銀時達の方を見て言った。
土方「・・・・ったく…。お前らに用はねぇ。帰れ。」
銀時「ちょっと待てよ。関係なくはねぇだろ?」
それには銀時も真剣な顔つきで反論する。
土方「あぁ?」
銀時「こいつは俺達が面倒見てここに入れたんだ。入れた先がブラック企業なら考えなおさなきゃなんねぇだろうが。」
土方「・・・・・。」
その言葉には土方も反論出来ない。バツの悪そうな顔で銀時を見ていると、神楽と新八も声を上げた。
神楽「そうネ!パワハラ上司からは慰謝料ふんだくってやるアルヨ!」
新八「慰謝料の振込みはこちらまでお願いします。」
新八が差し出した請求書を見ると、そこには多額の振り込み金額と万事屋の振込み口座番号が書かれていた。
土方「てめぇらは便乗して金巻き上げたいだけだろーが!!」
土方が新八、神楽と言い争っている隙に、銀時は葵咲の肩に手をかけ、別の場所へと誘おうとする。
銀時「ちょっと話聞かせてもらうからこっち来て。二人でゆっくり話そう。二人っきりで二時間くらいゆっくり出来る静かな場所に行こう。」
その様子を見た土方は、急いで銀時の方へと駆けてきて、葵咲の肩に置かれた手を払い、激昂する。
土方「おいィィィィィ!!昼間っから何考えてんだてめェェェェェ!!」
銀時「何?俺は至って紳士的に接しようとしてるけど?」
土方「紳士的にナニしようとしてんだよ!?」
銀時「だから面談だっつってんだろ?そっちこそ昼間っからナニ考えてんだテメェ。発情期ですかァ?コノヤロー。」
土方「んだとコラァァァァァ!!」
銀時と土方が言い争っていたその時、真選組隊士が葵咲を呼ぶ声が聞こえてきた。