第7章 上司が原因のパワハラは上司に相談出来ない。
田坂「えーっと、ゴリラ局長?個室はありますかね?」
近藤「スミマセン、ゴリラじゃないんですけど。」
田坂「じゃあゴリ局長。」
近藤「…もういいや。先生、なんで個室が必要なんですか?」
自分がゴリラと呼ばれる事に不快感を感じた近藤だったが、一向に直る気配のない様子を見て、諦めて話を進める事にした。
田坂「産業医面談は上司や同僚に聞かれちゃマズイ。もしかしたら職場の仲間には言えないデリケートな問題を抱えている場合もありますからね。」
近藤「なに!?それはもしやパワハラやセクハラの類ってことですか!?」
立ち上がり、意気込んだ様子で田坂に食って掛かる近藤。
田坂「んー。まぁそれもないとは言いきれないよね。」
総悟「その原因はこの腐れ犬の餌上司でさァ。」
土方「誰が腐れ犬の餌だコラ。」
近藤と田坂のやり取りを見ながらも、至って冷静に土方を蹴落とそうとする総悟。勿論土方はすぐさま反論する。そんな日常の口論を近藤は無視し、医師に自分達が今使っている部屋へ入るよう促した。
近藤「先生、この部屋使って下さい!もしそんなことがあれば俺には後でこっそり教えて下さいね!」
看護師「ゴリ局長が一番怪しいアル。」
近藤「何言ってんですか!俺はいつも至って紳士的に接してますよ!」
田坂「嘘付け。このストーカーヤローが。」
冷ややかな目で近藤を見ながら言い捨てた看護師。それに反論した近藤だったが、更に追い討ちをかけるように医師田坂は言ったのだった。
田坂「じゃっ、面談しますから他の方は出てって下さーい。」