第60章 修学旅行の夜は枕投げ。
まさかのパシリ扱いに流石の服部も仰天だ。葵咲は困った顔をしながら人差し指を顎のところに持ってきて小首をかしげる。
葵咲「だって昨日買出しは俺がするって言ってくれたじゃないですか。」
服部「確かに言ったけど!」
二人の会話を聞き、新八は感嘆の声を漏らした。
新八「へぇ~服部さん男らしいですね。じゃあお言葉に甘えて僕らの分もお願いします。」
服部「俺完全にパシリじゃん!テメーらの分はテメーらで買いに行けや!」
今度は新八へと怒りを向ける服部。それを宥めるように動いたのは銀時だった。銀時は服部の両肩へ自らの両手を乗せて説得するように真剣な眼差しを向ける。
銀時「何言ってんだ。いつこの屋敷に敵が攻め込んでくるか分からねぇ。買出しだってスピード勝負だ。この中で一番足が速いのは誰だ?元お庭番のその足、期待してるぜ。」
キラリと真剣な笑顔が眩しい。
…と言いたいところだが、服部にとってはウザイ奴でしかない。肩に乗せられた銀時の両手を払いのけながら反論した。
服部「全然褒められてる気がしねェェェェェ!何都合のいい時だけ褒めてんの!そんな期待いらねぇんだよ!ふざけるなァァァァァ!!」
屋敷内を服部の叫び声が響くも虚しく、結局は服部一人が買出しへと行く羽目になるのだった。
- 次回予告 -
次回、緊迫した空気が…!
葵咲を狙う者の影が明らかに…!?
お楽しみにー☆