第60章 修学旅行の夜は枕投げ。
銀時「俺らは服部(コイツ)の部屋で待機するか。」
新八「そうですね。」
服部「何勝手に話進めてんだよ。いつ誰が許可した、それ。」
服部の冷ややかなツッコミが入るが誰も聞く耳は持たない。それどころか、話はあらぬ方向へと進んでいく。
葵咲「そんな事言って~。夜私達の部屋に忍び込んでくるつもりなんでしょ~?」
銀時「あっ、バレた?消灯時間過ぎたらコッソリ行くから。部屋の鍵開けとけよ。」
葵咲「オッケェー我が命に代えても。」
服部「おい。なんで修学旅行みたいなノリになってんだ。」
更に冷たい目を向ける服部。ここでやっと銀時が服部へと言葉を返す。
銀時「あ。ヤベッ、センコーに聞かれてた。」
服部「なんで俺が先生役?」
銀時「だってお前、銀魂高校でセンコー役じゃん。」
服部「それを言うならオメーもだろ!俺も男子生徒に混ぜろよ!俺も女子の部屋に忍び込みてーよ!その為の忍だよ!」
修学旅行ノリで盛り上がっていたところだが、ここで服部が話の論点がズレている事に気付く。
服部「…ってそうじゃねぇ!何勝手に話進めてんの!?」
銀時「心配すんな、俺達が勝手にする事だから。三度の食事と布団さえ与えてもらえればそれでいいから。他には何も望まねぇから。」
服部「ちゃっかり要求してんじゃねーか!勝手にするんなら飯も自分で用意しろォォォォォ!!」
服部の怒号に対して、キリリとした顔で答えるのは神楽だ。
神楽「キサキサの料理は絶品アル。」
服部「んなこと聞いてんじゃねぇんだよ!それ俺ん家の食材だから!!」