第60章 修学旅行の夜は枕投げ。
突如現れた襲撃者。その襲撃者は窓ガラスを蹴破って突入し、入ってきたと同時にそのまま服部にとび蹴りを喰らわせた。
銀時「アァァァアァァン!?」
服部「ぐぇふっ!!」
窓から突入してきたのは銀時だった。服部は蹴り飛ばされてそのまま食器棚へと激突する。運の悪い事にその衝撃で食器棚の扉が開き、中から食器が落ちてきた。落ちてきた皿やグラスは服部の頭部へと見事直撃。悲惨な状態だ。服部は顔面血だらけになりながら、突如現れた銀時へと激昂する。
服部「なんでテメーが出てくんだァァァァァ!!」
銀時「そりゃこっちの台詞だバカヤロォォォォォ!!てめっ!コイツに何させてやがんだコラァァァァァ!!」
葵咲「あれ?銀ちゃん?」
一触即発の危機。そんな火花飛び散る空気を読まず、葵咲は銀時の姿を目にしてのほほんとした声を上げた。葵咲の発言を無視して服部は銀時の胸倉を掴む。
服部「何寝ぼけた事言ってやがんだ!今のは明らか市村が勝手にしたんだろーが!!」
葵咲「なんでここにいるの?」
服部「つーか、なに人ん家勝手に上がりこんでんだよ!?」
葵咲「もしかして服部さんとお友達?世間って狭いね~。」
服部の怒声の合間に呑気な声を挟む葵咲。ちょいちょい入れ込まれる横槍に、服部は耐え切れず葵咲に目を向けた。
服部「ちょ、さっきから変に会話に割り込んでくるの、やめてくんない?勢いなくなるから。」
三人がそんなやり取りをしていると、砕かれた窓から新八と神楽が姿を現わす。
神楽「さっき屯所に遊びに行ったらキサキサ里帰りしたって言われたネ。」
銀時「コイツには里帰りする家なんかねぇんだよ。すぐバレる嘘つきやがってアイツら。」
新八「その時たまたま全蔵さんが屯所から出てくるところを見掛けて。その後近くでたい焼き二人分買ってるのを見たので、ひょっとしたらと思ったんですよ。」