第59章 朝食バイキングは無性にワクワクする。
同日、昼過ぎの真選組屯所。
神妙な面持ちで土方は現状について山崎に尋ねる。
土方「おい、奴らはどうだ?」
山崎「今のところ特に目立った動きは。」
土方「そうか。」
良くも悪くも変化なしといったところだろうか。土方は一先ず安心したようにため息をもらすが、すぐさま厳しい表情に変えた。
土方「だが、あいつの居場所が嗅ぎ付けられるのも時間の問題だ。その前に早いトコ片をつけるぞ。それから、葵咲の動きにも注意しとけよ。」
山崎「分かりました。」
服部「・・・・・。」
二人の会話を服部は屋根の上で気配を絶って聞いていた。服部はそれ以上二人の会話が無い事を確認すると、すぐさまその場から静かに立ち去る。
屋根の上を飛び移りながら自宅への帰路を辿っていると、懐の携帯電話が鳴った。服部は足を止めて電話に出る。
服部「どうした。…本当か?」
電話相手と暫く会話した後、電話を切り、踵を返して再び屯所へと向かった。