第6章 仕事において報連相は何よりも大事。
それから三日後のことだ。食堂に訪れた隊士達は食堂のメニューを見て声を上げた。
「ん?なんか今日のメニュー、いつもより一品多くね?」
うどんやそばはいつもどおりだが、新メニューとして栄養バランスを考慮された健康食メニューというものがある。健康食というと健康に配慮されすぎてあまり美味しくなさそうなイメージだが、飾ってあるディスプレイの料理はとても美味しそうだ。簡単に説明すれば、学校給食を豪華にした物と考えてもらえれば良いだろう。
葵咲「あ、健康食メニューの献立、私が考えたんです。」
その日は厨房に入っていた葵咲が隊士達に声を掛ける。
「えっ、葵咲ちゃんが?」
葵咲「はい。献立は日替わりになるので、毎日食べて貰えれば栄養が偏らないと思います。今日は私も調理に携わりました。」
「へぇー!身体に良さそうな食事だな。」
近くのテーブルで健康食メニューを食べていた隊士はその発言を聞き、自分の食べている食事を指しながら答える。
「これすげー美味いよ!!」
葵咲「有難うございます。」
美味いと言われて、手放しで喜ぶ葵咲。その近くのテーブルで土方も同じく健康食メニューを食べようとしていた。土方は、その話は聞いていたのかいないのか、特に構うこともなく、いつものように自分の食事に大量のマヨネーズをかける。そしてそれを見た葵咲は叫んだ。
葵咲「あァァァァっ!!」