第6章 仕事において報連相は何よりも大事。
土方「!?違ぇだろ!!明日までに持って来いって意味だよ!!」
その言葉を聞いて驚いた表情の葵咲。そして聞いてないよと言わんばかりの表情で訴える。
葵咲「え~っ、そうだったんですか?土方さん、ちゃんと日本語喋って下さいよ~。」
土方「えぇぇぇぇ!?これ日本語ォォォォォ!!なに、俺が悪いの!?」
葵咲「部下の失態は上司の責任ですよ。」
土方「それ部下の言う台詞じゃねぇだろ!なに人のせいにしてんだよ!普通『出来たら』、『明後日までに』って意味で捉えるだろうが!!」
葵咲「想いはちゃんと一言一句伝えないと伝わりませんよ。あ~っ、さては土方さん、自分からちゃんと想いを伝えた事ないんじゃないですか~?今流行りの草食系男子ですね?そんな事じゃ意中の人はゲット出来ませんよ♡」
土方「やかましいわァァァ!!っつーかなんで恋愛話になってんだよ!!」
自分は間違っていないはずなのに、何故か自分が間違っている雰囲気になっている。その事に激しく憤りを感じる土方。
土方「これからはそういう意味で捉えろ!いいな?」
葵咲「はいはい、分かりました。しゃーなしですよ?」
土方「なんでお前が上から目線!?おかしいだろ!!合わせてやってるみたいな言い方すんじゃねぇ!!いいから今すぐ書類俺の部屋に持って来い!!」
葵咲「分かりました~。」
なんだかやり切れない思いの土方は、苛立ったまま自室へと戻る。しかし、あの量の書類を本当に仕上げられたのだろうか?隊士全員分の飲食費、交通費、パトカーのガソリン代等の請求書・領収書、二ヶ月分はある。土方は適当に仕上げていたら容赦なく叱責してやろうと思い、自室で葵咲が書類を持ってくるのを待った。