• テキストサイズ

銀魂 - 雪月花 -

第50章 音姫使ったって外に音は聞こえている。


土方のツッコミなど無視し、他のメンバーは出来上がった海楼石の手錠に釘付けになる。近藤は手錠を手に取り、色々な角度からそれをまじまじと見つめた。


近藤「へぇ。これが海楼石か。見たところ普通の手錠と変わらんな。」

葵咲「まぁ私達、能力者じゃないですからね。」


悪魔の実の能力者でなければ、その効力は発揮されない。故に普通の人間が触っても単なる手錠と変わりないのだ。
その理屈は間違ってはいない。だがそれはONE P●ECE内の話。ここは銀魂世界だ。別次元の理屈である。その件について土方はまたもや的確なツッコミを入れた。


土方「いや、だからこの世界に能力者なんかいねぇっつってんだろ。」


初めて見る海楼石の手錠。土方以外の面々はテンションマックスで盛り上がっているにも関わらず、この水を差すようなツッコミに、葵咲は少しムッとした様子で土方に意見した。


葵咲「土方さんトコの船長はゴム人間じゃないですか。」

土方「ゾロ(あれ)俺じゃねーよ!確かに声は一緒だけど!」


ゾロ、土方共に声優は中井さん。その事を踏まえての意見だった。

そんなボケとツッコミ(?)が繰り広げられた後、近藤、土方、葵咲の三人は手錠をガチャガチャといじくり回し始める。原田は三人の一歩後ろからその様子を眺めていた。山崎は手錠をいじる三人の様子を見て、ふと思い出したように注意を促した。


山崎「あぁ、あんまいじくらない方がいいですよ。」


だが原田も含め、四人は山崎の忠告など聞いていない。お構いなしで手錠をいじり続けた。


近藤「はめてみたら違いが分かるんじゃねぇか?」

葵咲「そうなんですか?」

山崎「それまだ試作段階で鍵が出来てな・・・・。」


カシャッ。
/ 1377ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp