第44章 生い立ちや立場が違っていれば思想も変わる。
- 総悟サイド -
野菜売りの店主に詳しい場所を聞き、町外れにある“ルーク”という男の家へと訪れた総悟達。
総悟はルークの家の扉をノックし、その扉を開いた。家の中には男が一人、そして耳の尖った小さな女の子が一人いた。男は椅子に腰掛け、女の子はその横に立っている。
そして総悟の登場で二人は玄関の方へと視線を向けた。
総悟「お前が…ルーク・エインズワースか?」
ルーク「悪いが帰ってくれないか。俺は俺の為だけに『刀』を打つ。昔に…そう決めたんだ。」
総悟「…俺は弱ぇ。何より心が。…だから、欲しいんだ。折れない心(けん)が。誇りを守り、都市を守る。私の半身のような…相棒になってくれる剣。私はあなたにそのような剣を打ってもらいたい!」
その会話を隣で聞いていた一番隊隊士が総悟に向かって全力でツッコんだ。
「アンタどこまでセシリー気取りなんですか。一人称“私”になってるし!都市守ってる場合じゃないでしょ!!」
気になる人は、『聖剣の刀鍛冶』を読んでみよう。全く同じ会話がされているから。