第44章 生い立ちや立場が違っていれば思想も変わる。
頭を抱えて叫ぶ銀時。
その横で原田は何かに気付いて眉根を寄せる。
原田「…ん?キメラアント…?」
銀時「おい、どうした?」
原田は銀時より一歩前へと踏み出し、キメラアント(?)に大声で呼びかけた。
原田「おーい!お前らはキメラビーか?」
銀時「は?」
その呼びかけの意味が全く分からない銀時。片眉を上げながら原田を見ていると、人間サイズのキメラアント(?)の横から小さなキメラアント(?)が姿を現した。
子供「アレ?オジチャンハ確カ…。」
「アラ、イラッシャイマセ。真選組ノ方デシタネ?」
銀時「えぇ!?知り合い!?」
成立している会話に驚愕する銀時。無理も無い。銀時は知らないのだ。少し前に真選組屯所に訪れた珍客の事を。
原田「やっぱりアンタらか。」
そう、惑星NCLの住人はキメラアントではなく、第九章から十章で登場したキメラビーだったのだ。
大人キメラビーは原田のもとへと歩み寄り、握手を交わす。
「コンナ星マデヨウコソ。観光デスカ?」
原田「いや、折り入ってアンタらに頼みがあるんだが…。」
「?」
原田は今起こっている事件について、今必要としているハチミツについて等詳しい事情を説明した。