第44章 生い立ちや立場が違っていれば思想も変わる。
新八「ん?」
神楽「へ?うわぁぁぁ!!」
急に動き出す“崖”に、神楽は振り飛ばされる。
それは“山”ではなかった。山のようなサイズの“生き物”だったのだ。
新八「ええぇぇぇ!?きょ、恐竜ゥゥゥゥ!?ちょ、聞いてないよ!!コレなに!?もしかして悪魔の涙より難関だったんじゃないの!?最悪だァァァ!!」
恐竜は巨大な上、その背にはコケや木、花まで咲いていた為、山に見えたのだった。
どうやら“虹の花びら”入手は、この恐竜を倒してからでなければ手に入らないらしい。
新八達に同行してきた真選組二番隊は刀を抜き、恐竜へと立ち向かっていった。
「よし、お前ら!!俺達も加勢するぞ!」
「うぉォォォ!!」
新八「し、真選組にも来ててもらって良かった…。」
いくら神楽が最強の種族とは言え、二人だけではかなり心細かったところだ。真選組もいて良かったと新八は心の底から安堵した。