第44章 生い立ちや立場が違っていれば思想も変わる。
- 銀時・原田サイド -
銀時と原田達十番隊は“天使の涙”を入手する為、まずはお菓子の製造元である林永の本社へと訪れていた。
銀時「俺達は林永の担当者に掛け合やァいいんだよな?」
原田「ああ。」
本社ビルへと入り、まず受付で担当者に会わせてもらえるよう交渉する。
受付の女性が担当部署へと内線電話を掛けている間、銀時が原田に話しかけた。
銀時「とりあえず交渉はお前らに任すわ。」
原田「は?」
銀時「ったりめーだろ?俺みてーな一般人がいきなり人質取られてるんでお菓子作って下さいとか言って誰が作ってくれんだよ。そこはお前ら警察さんの仕事だろーが。」
原田「お前何でコレ選んだの。」
全くもって原田の言うとおりである。自分が戦力外である事を認めている発言ではないか。やる気あんのか。
原田は思わずその言葉が口を出てしまいそうになるが、ちょうどその時受付嬢の電話が終わり、口を出る前に担当者へと案内された。