第43章 ミジンコにも大事な役割がある。
銀時「チッ、一方的に喋るだけ喋って切りやがった。」
舌打ちしながら画面を睨む銀時。そんな様子を横目に見ながら、新八は土方達に話を持ちかけた。
新八「で、どうします?ここはやっぱり分担ですよね。どうやって振り分けましょうか?」
その言葉を聞いて、銀時が一番に希望を述べた。いや、希望というよりは我侭という方が正しいかもしれない。他の意見は聞き入れない一方的な発言だった。
銀時「俺、天使の涙ね。決定ね。」
新八「オメーはお菓子工場行きたいだけだろ!」
銀時の狙いにすぐさま気付いてツッコむ新八。だが銀時も負けてはいない。
銀時「糖分といやぁ銀さんだろ。ここは主人公の設定として当然だろ?」
新八「一番楽そうな選択してんじゃねーよ!」
土方「…原田、お前一緒に行っといて。すげー不安だわ。」
先行きの不透明さを垣間見た土方は、原田に同行を促す。必然的に原田率いる十番隊もお菓子工場行きが決定となった。
続いて今度は神楽が自分の希望を述べる。
神楽「だったら私は虹の花びらがいいアル!この中での紅一点は私アル。私以外花の似合うキャラはいないネ!」
新八「神楽ちゃん、その花ってどんな花か知ってるの?」
神楽「その星の花だったら何でもいいんじゃないアルか?」
新八「…僕も一緒に行くよ。」
こちらもまた、不安を抱えた新八が同行する事にした。
だが、いくら神楽が強いとはいえ、二人だけで別の星へと行かせるのは危険だ。そう考えた近藤が真選組の二番隊にも同行を指示した。
近藤「二番隊も一緒に行け。何が起こるか分からん。二人だけじゃ心細いだろう。」
新八「有難うございます。」
銀時「これで二つは決定な。残る三つは…。」
何が残っていただろうか。考えるように視線を上に上げる銀時。そこですかさず口を挟んだのが総悟だった。