第42章 余計な一言を言う奴は嫌われやすい。
田中「どう?楽しめた?ってことで~。今言った材料集めてきて~。それを調合してこの爆弾に掛ければ爆弾解除されるから。」
銀時「マジでか!今の材料で解除されんの!?お前そんな爆弾作ったの!?天才じゃね!?どういう仕組みになってんの!!」
ツッコみながらも褒める銀時に、古兵衛は少し照れたように鼻をならす。
田中「今更俺の天才度合いに気付いたって遅いよ~。真選組にスカウトなんかされても乗らないからね?」
近藤「誰がスカウトなんかするかァァァ!!」
近藤が怒るのも当然だろう。そんな会話をよそに、新八が何かに気付いたように顎に手を当てる。
新八「四つ…ですか?確か最初…。」
田中「あっ!そうだ!大事な最後の神器を忘れてたよ。」
新八からの指摘で、思い出したようにパチンと指を鳴らす古兵衛。
その様子を見て銀時と神楽が慌てて新八の口を押さえ、胸倉を掴んだ。
銀時「バカかお前ェェェ!!黙ってりゃ四つで済んでたんだよ!!」
神楽「そんなだからいつまでたってもダメガネなんだヨ!!」
新八「す、すみません!ついツッコミぐせが…。」
画面の奥では古兵衛が満足気にニコニコ笑う。
田中「いやいや最高だよ~!有難うメガネ君♡ メガネなだけあるねェ~。」
新八「メガネだけ褒められても全然嬉しくないんですけど!!」
メガネキャラ新八の宿命だった。そして古兵衛はニコニコ顔をやめ、急に真剣な顔つきになる。凍てついた氷のような視線を向け、今までとは変わって低い声で最後の材料を告げた。
田中「…『囚人番号2594253の檻の鍵』。それが最後の条件だ。」
近藤・土方「!?」
最後の材料を聞いた近藤と土方は大きく目を見開き、固まるようにその場に立ち竦んだ。